それはさておき(独り言への対応)

 同じ場所で何人かが作業しているんだけど、やってることは各自個人作業、みたいなことってありますよね?
 そういう時に誰かが只の独り言とも話し掛けているともつかないような言葉を発すると、どう対応していいのか非常に困ります。
 例えば誰かがいきなり「こりゃあ〜〜〜だな。」と言った場合。
 なんとなく『話し掛けて欲しい』オーラが出てるんだけど、いちいち、「え、どうしました?」と聞くと自分の作業も止まるし相手の手も止めちゃうので悪い気もする。手を止めず相手の方も見ないで「何かありました?」と聞くのも手だけれど、なんとなく無下に扱っているようで悪い。気心の知れた相手ならそれでいいんだけど、初対面だったり余り面識がない人だともうどうして良いのか困ってしまい、結局話し掛けるタイミングを失してしまうことが多いです。その後作業を続けながら延々「やっぱ答えておいたほうが良かったかなぁ。」と悩むことになります。
 他にも「うわっ!」「マジかよ。」「おっ!」などそんなシチュエーションになる言葉は多数あり、その度に僕は困っています。特に『なんとなく、何があったのか想像がつく場合』などはこちらの質問する意欲も減退するので、最早『俺にどうしろと言うのか』状態。
 そんな中でも必殺なのが『この独り言に答えるとその後が長くなりそうな場合』です。
 これは悩む。
 長くなりそうな予感は大抵当たるし、長くなりそうということはそれだけ相手は何か言いたそうな雰囲気なわけで。でもこっちとしてはそんなに長く話に付き合ってる訳にもいかず、途中で切り上げる必要が生じそう。途中で切り上げるのも悪いし、かといって今こうして投げられたボールを黙殺してしまうのも如何なものか。そんな思考が2.5秒ぐらい頭の中を駆け巡った結果、小心者は結局「何かありました?」と答えてしまう場合が多い今日この頃です。この心理状態は要するに気まずさを先延ばししようとしているわけで、年金の根本的な問題を先送りする政府の心理状態と若干似ているようにも思います。